
11月16日に都内で行われたNPO法人鴻鵠塾主催のイベントにて、TBS日曜夜9時のドラマ「ノーサイド・ゲーム」で浜畑譲役として登場された廣瀬俊朗さん(以下「廣瀬さん」)のお話を聞いてきました。
会場参加人数は150名程度。鴻鵠塾が学生を支援するイベントであることから学生層が多いのが特徴的ですが、学生以外の人と半々といったところでしょうか。
この日は、産廃業社の中で世界一のリサクル率を実現する石坂産業の石坂典子社長の講演もありましたので、そちらは別の記事にまとめておきます。
どんな方?
ノーサイド・ゲームの浜畑譲選手のイメージしかないと思いますが、簡単に経歴をまとめておきます。
- 廣瀬俊朗(ひろせ としろう)。
- 1981年生まれ。慶應義塾大学理工学部卒。2004年に東芝入社。現在は株式会社HiRAKU代表。
- ラグビー高校日本代表、U19日本代表を歴任。2007年より日本代表。2016年3月現役引退。
- ラグビー引退後にBBT(ビジネスブレークスルー)大学院にてMBA(経営管理修士)を取得。同大学が掲げる理念を体現する人物として「BBTアスリートアンバサダー」に就任。
廣瀬さんの選手時代の活躍・想いを知りたい場合は、Yahooに引退会見の記事がありましたので、こちらでキャッチアップできます。
講演内容
トークのお題は「キャプテンシー」。日本ラグビー界を引っ張る存在として活躍された廣瀬さんの考えを語っていただきました。
個人的にメモしておきたいと思ったことを書き留めておきます。
〜廣瀬さんの刺さった言葉〜
1.目的にフォーカスすると自分の役割が見えてくる。
2.試合はコントロールできなくても、態度はコントロールできる。
3.皆で行動を共にする場・時間を作る。
4.タックルに行けではなく、タックルに行きたくなるようにさせる。
2つ目の言葉では、2015年のW杯南アフリカ対日本戦での最後の逆転トライを決めた場面について触れられました。
ペナルティーキックで同点を狙うという手堅い選択肢もあったものの、選手たちはトライを狙いにスクラムを選択することで信念が一致。エディ監督からはキックの指示があったものの選手みなで無視し、エディ監督が怒り狂っていたという裏話もありましたが、選手皆が態度をコントロールした好事例と言えます。
また、3つ目の言葉では、スパイク磨きや有名になったチームソング「ビクトリーロード」の合唱のほかにも、廣瀬さんがキャプテン時代に意識していた仲間をニックネームで呼んだり褒めたりと「オープンに接すること」、先代や歴史を通じて自らのアイデンティティを知るために「国歌斉唱を大事にすること」、そして時には全員がラグビーを忘れさせるように「皆で映像を見ること」といったお話もありました。
これからの僕(→おっさん)らは
ノーサイド・ゲームのドラマを観て、ラグビーW杯日本開催を観るようになり、ラグビーの面白さを知った人が多いかと思います。
今回の講演で感じたことはチーム全員のマインドセットと、チーム員個々の目的明確に落とし込ませることの大事さ。
この2つが揃うことで目標達成を目指す強力な矢となり、目標に向かって真っ直ぐそして力強く飛んでいるという印象を受けました。みんなでやること(目指す目標)が理解されつつ、みんながやること(個々の役割)も理解されていて、行動に無駄がないように構造が組み上げられているのです。
これは本来、会社も同じはず。
会社も同じ組織であることから、会社が目指す目標があり、そして各人に役割が与えられています。
しかしながら、会社の理念はどれだけ共有されているでしょうか。自分に与えられた仕事をこなすことに一杯一杯で、会社の成し遂げることは頭でも体でも理解できていないという方が多いのではないでしょうか。上司の活躍・部下の活躍に鼓舞される瞬間はありますか?個の集団でしかなく、組織としてのシナジーが発揮できていない会社が多いのかなと考えさせられました。
会社全体を変えるのは一人の人間では難しいことですが、自らが属する部署を変えていくことであれば、僕らおっさんにもできるかもしれません。
僕らおっさんもいい歳になってきましたので、まだまだ先輩の方が多いものの、後輩も増えてきました。小さな組織を任せられることもあります。
最近は働き方改革もあり職場の空気がますますドライになりつつありますが、自分が浜畑譲になったつもりで小さな組織をラグビーチームのごとく熱く想いを持って構想し、実行し、背中で見せてみる。会社でもキャプテンシーを発揮するのです。
ウザがる部下もいるかと思いますが、きっと今の職場で忘れていたチーム意識というものが部下に芽生えてくるはず。
「責任は取りたくないからキャプテンシーなんて発揮したくない。」という人もいるかもしれませんが、責任取るのはGMの仕事ですから、自分にキャプテンを任せたGM(上司)に責任は任せて思いっきりやればいい。成果が出なくてクビになるくらいなら自分の好きにやってクビになった方が気持ちが良いですし、成果でなくてもクビにならないなら自分の好きにやった方が楽しいですよ。
廣瀬さんも話していましたが、成果を出すには「最後はハードワーク」が待っているかもしれません。それが嫌な人は組織から抜ければいい。しかし適切に組織文化が醸成されていれば、個々人が覚悟と信念を持てており、脱落するという選択肢は出てこないはず。
みんなが自ら「タックルに行きたくなる」にはどうしたらいいか。このことを軸に組織で活躍してみてはいかがでしょうか。
・・・・・答えは直ぐには出てきませんが、チャンスの神様を逃さないよう些細なことから考えることを習慣に。
じゃあな。またな。
人口1万人を切るど田舎生まれ・ど田舎育ちの30代おっさんサラリーマン。
特技は社畜ライフで鍛えた体力を用いての弾丸バックパック旅。
高校入学時に親からPCを与えられ、インターネットの恩恵により田舎高校から早稲田大学へ進学。
サークル活動に没頭するも総合成績(GPA)3.5以上を常に維持し、寄り道することなく社会人になる。
現在は社会貢献という自己解釈のもと会社で深夜残業・2年で転勤&転居が当たり前。
休日はスポーツ・資格の勉強・海外バックパッカーで構成される。あと、大量の睡眠も欠かさず補充。
10年ほどこの社会人スタイルで過ごし、70歳まで続けるのは無理だと悟り、自らの人生を真面目に思案中。